小学生のころからチック症の症状が出ていた僕ですが、その症状がチック症だとわかったのは中学生の頃でした。
中学生になった僕は部活の1年生リーダーや学級委員長などを行っていました。
どの役職もやること自体に嫌な感情はなく、むしろ率先してやっていたと思います。
また、勉強面でもテスト前は中学1年生ながらに塾の後も家で日付が変わるころまで勉強もしていました。
そうした自然に持っていたと思っていた責任感や負担は自分では感じていないストレスになり、少しずつ溜まっていったのかもしれません。
夏休みに原因不明の気持ち悪さに襲われてチック症だと判明
中学1年生の1学期を終えるまで普通に中学校生活を送っていた僕ですが、夏休み中に原因不明の気持ち悪さに襲われました。
1週間で体重は10kg落ち、検査入院をすることになりました。
そこでMRI等の検査を受けましたが体はいたって健康。
精神的なものだと言われて心療内科の受診をすることになりました。
気持ち悪さの原因はわかりませんでしたが、癖だと思っていた症状がチック症だということが判明しました。
チック症だとわかってから症状がひどくなった
その頃はチック症という言葉すら知らなかったのですが、チック症だと判明してからチックの症状がひどくなりました。
症状がひどくなった理由はよくわかっていませんが、1学期に溜まったストレスがチックだとわかったと同時に症状として大きく表れたのかもしれませんし、病気だとわかって無意識に抑え込まれていた症状が全面的に出始めたのかもしれません。
もともと気持ち悪さの原因解明のために行き始めた心療内科ですが、チックの治療の為に通院することになりました。
当時はチック症だとわからなかった方がよかったのかも
今思うと、チック症だということを中学生の頃に知らない方がよかったのかもしれません。
30近くなった今だからこそ思うのは、「病気」だとわかったことで堰を切るように心の奥に抑え込まれていたものが表に出たような気がするからです。
今までの人生で僕が「あれ?この人チック持ち?」と思う人はたくさんいました。
もしかしたらチック症だとわからなかったら僕はチックで悩むことはなかったのかもしれませんね。
でも、僕の両親からしたら「子供の原因不明の未知の症状」が「原因はわからないが病名のある症状」だとわかっただけで安心できたかも。と考えるとわかってよかったと思います。
と頭で理解していても僕としてはチック症だと知らなかったら今よりもっと軽い症状のまま過ごせているのかなとも思ったり思わなかったり。。。
とはいうものの、最近ではチック症の認知度も上がってきていますし、自分がチック症であるということを知っていてよかったと思っています。
自分でわかっているからこそ周りに理解を求めることができるし、何よりチックの症状が強く出るタイミングもわかります。
発症してからもう20年近くなりますが、自分のことをわかっていないと付き合い方もわからないと思うので、チック症だと知ることができるタイミングがあったことはよかったことなんだと考える今日この頃。